日本の故事
2022年9月1日令和4年度の納不動
2022年12月30日今の烏舘不動尊は、養老二年(奈良時代)西暦(718年)五月に相模の国、現在の(静岡県)から卵型の石が奉納され、仏師により不動明王2体が刻まれ、高僧により魂を入魂されて現在の福島県いわき市常磐上湯長谷町長倉に鎮座しております。奈良、平安、鎌倉、室町、戦国、江戸時代等を経て悠久の時が過ぎる中、あらゆる苦難を乗り越え、不慮(ゆくりなき)の災いに耐え、又、西暦2011年の東日本大震災をも乗り越えて、この霊山に鎮座しております。その昔、この霊山の御堂の脇から湧き出る水で目を洗ったところ不治の眼病が完治したと言うお話はこの地方では大変有名なお話しで伝説にもなっております。この霊山には目には見えない不思議なパワーが存在するようです。と言うのも、震災で一度、奇跡の湧水が枯れてしまったのです。しかし、10年後に再び奇跡的に復活し、コンコンと湧き出るようになりました。これ等の出来事は不動明王の神通力としか思えません。又、震災後10年の月日が経って愚僧が初めて烏舘不動尊と出会った時に震災の被害を受け、参道は倒木で参拝できず、参道の仏塔も崩壊し、参道沿いの仏様も御堂も荒廃しておりました。さすれば東日本大震災からの再生復興させよと不動明王の啓示を受け「社団法人いわき烏舘不動尊再生機構」を立ち上げて活動している事でございます。地元の人々のご協力を得て、2023年1月28日の初不動を盛大に執り行うために皆様の御心を頂き、駐車場、参道の整備、境内地の整備、等々、復興のため日夜奮闘しております。これからも愚僧ともども皆様と御一緒に未来永劫、先人たちが護って来た烏舘不動尊を護り続けて行ける事を切に願って止みません。 瑞隆
合掌